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会長の葬儀の時、来ていた神官みたいな人が履いていた靴が欲しい。 突然、思い出した。 そうそう。 ボクは葬儀の時、その靴ばかりを眺めていた。 ああいった人のコスチュームはどこで買っているのかはいささかの謎ではあるが、とにかくボクのハートを惹きつけて仕方ないナイスシューズだったのだ。 どこで買ったのか聞こうか・・・って一瞬よぎったけど、厳粛な場で、何の接点も無い神官様に「その靴どこで売ってんの?」なんて聞ける訳がないじゃないかバカ。 なんか、大道芸のピエロが履いているかのような靴だった。 ゴツくて、厚くて、デコってしてるの。 だけど神官が履いてるってだけで、そこにプラス神秘性みたいな価値も加わって一層カッコイイ。 欲しい。。。 そうだ、サーカス用品のところに売っているかもしれない。 早速、ネットで検索。 でも、意外と無いのね。 じゃあみんなどこで買ってるんだよ。 お笑い芸人の『デッカチャン』という人が履いている靴はなかなか良さそうだったが、それが一体誰なのかはわからない。 隣に座っていた鈴木さんに聞いてみたけど、よくわからないとの返答。 見た感じ、ドン・キホーテでうろついていそうな顔していたので、見かけたら今度聞いてみよう、という事でデッカチャンは話題から忘れられた。 ネットサーフをしているうちに、ピエロの良さというものに気付いてしまった。 ピエロは何て斬新で洒落ているんだ。 人の顔を超えたメイク。 顔の造形を無視した赤い付け鼻。 誰もが振り返って忘れないようなコスチューム。 そして、お洒落な靴。 それだけだってすごいってのに、芸も出来るってんだからもう神みたいな存在に近い。 ピエロの大元って一体何なんだ。 マクドナルドのキチガイみたいなあのキャラクターか。 それとも架空なのか。 もしかしたら本物がいたんじゃないのか。 とすると、今いる大道芸のピエロはピエロの恰好をしただけの偽者って事か。 謎は深まるばかりである。 そういえばボクは、ゴシックなせいでよく「どんな恰好の男だと一緒に歩いて違和感が無いか」というような旨の話になる事が多い。 やはり、一般服とボクとだと、いささかならないギャップが気になるのだろうか。 「これはボクの単なる趣味なので、気にしなければどんな服でも構わないと思います。」 フォーマットめいたボクの成長しない答え。 そうだ。 ピエロだ。 これからはそう答えるようにしよう。 「ピエロなんかが良いと思いますよ。」 ボクに、どのような恰好をすれば釣り合うか、という質問をしてきたのだ。 そう答えればその人はピエロの恰好をして来てくれて、ボクと一緒に手を繋いで歩いてくれるだろうか。 ゴシックにドラキュラ伯爵、では芸が無いからね。 芸と言ったらやっぱりピエロ。 世界一の超絶カップルだ。 最強だ。 最強、と言えば、ボクが小学生の時に書いたピエロの小説はヒドかった。 主人公のピエロが敵を倒していく度に、自分に欠けていた感情が一つ一つ戻って、やがては人間になっていく、というハートフルストーリー。 ・・・敵って誰だよ。 必殺技は確か、『ジャグリング・ボム』だった。 口癖は確か、「赤い鼻はトナカイだけで充分さ!」だった。 人間になんかならないで早く死んだ方がいい。 個人的にはジャグリングピエロよりも、パントマイムピエロの方が好きだ。 小道具など一切使わず、己の肉体一本で表現をするその男気が好きだ。 そうだね。 今度書くピエロの小説は、ピエロの大道芸人のフリをしているだけで実は本物ピエロだった、という話にしよう。 髪はピンクの縮れ毛しか生えてこない。 大きな鼻が邪魔で女の子とキスも出来ない。 コスチュームだと思われていたあの服も実は身体の模様。 地球の言葉を持たないからパントマイムでメッセージを伝えようとするのだけれど、それが人々には芸に見えてしまって、知らずのうちにお金を投げられてしまい、誰も自分の事を理解してくれない孤独なピエロ、という話にしよう。 ・・・早く死んだ方がいい。 本物のピエロが実在したとして、 コスチュームだと思われていた洋服が実は身体の模様…ではなくて、やっぱりただの服だったとして、 それならやっぱりピエロはどこかで服を買い、どこかで靴を買っているはずではないか。 それにしても派手なんだ。 ネットで探せる範囲のピエロ靴は存外に派手なのだ。 元来ピエロは派手なもの。 ああ、忘れてた。 じゃあどうしてブラックピエロはいないのか。 どうしてSMパーティにピエロはいないのか。 あんなにステキなのに。 ピエロに会いたい。 ピエロと飲みたい。 ピエロと語りたい。 そうやってピエロが寝ているうちにそっとピエロの靴を持って逃げた方が一番の近道だ。 目が覚めたらビックリ。 自分の履いて来た靴が無い。 隣に寝ていたはずの小町がいない。 あークソ、そういう事か。 最初から靴を狙って俺に近付いてきたのか。 そうしてピエロは憐れなピエロになるのです。 本物の道化師になれるのです。 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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嬉しそうに靴を履いて笑う彼女を想い、今日も幸せそうに笑うピエロでした… |
イン 2007/09/11 20:44 |
キングの「it」に出てくるピエロはそら恐ろしかったです。 |
三亀 2007/09/12 15:14 |
だってあの時、酔っ払ってた。 |
館主棟ャ町 2007/09/12 19:14 |
そう、笑わせるのですよね。だから、サーカスでもバックステージではピエロの地位は高い。団長だったり幹部だったりする。若くて美しいスターが演じる花形の空中ブランコとは真逆のキャラ。青二才ではピンのピエロは張れない。でも、怪しい。笑わせて油断させて図に乗って近づいてきた子どもをさらって酢をのませて、なんてつい想像してしまうのでした。チャップリンはピエロに近いかも。善玉のピエロ。僕は悪者のキートンのほうが好きですが。 |
三亀 2007/09/12 20:28 |
言われてみればそうだ!! |
館主棟ャ町 2007/09/13 18:49 |
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